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歴史的な?寿命が世界にはあるのか! [寿命]

人種間における寿命は?


またまた寿命の話を考えてみます。

人種間による寿命についての研究は現在に至るまで多々ありまして、ある論文によると。。(Sam Harper,et al.:JAMA 2012;307:2257-59)

2008年の米国の白人と黒人の出生時からの平均寿命は・・

白人男性 75.3歳に対して黒人男性 70.8歳
白人女性 81.2歳に対して黒人女性 77.5歳

なのだそうです。

この研究は2002年との比較もおこなっており、
白人黒人ともに平均寿命は延びている傾向なのと人種間のギャップも埋まりつつあるが、
未だにギャップがあることを示唆しています。


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これらの要因について教育、学歴、収入等の違いによる
社会的要因も影響があるのではとの研究もあります。
(Crimmins EM,et al.:Soc Sci Med. 2001 Jun;52(11):1629-41)

我々日本に住んでいると、人種間のギャップを実感することは少ないですが、
米国ではいまだ人種に関する問題があることは否定できません。

これらは先にも書いた、健康格差につながってくるのではと思います。

日本人は長寿と言われておりますが、日本も格差社会になりつつあるので、
所得格差と同様に健康格差もこれから話題になってくるのではないでしょうか?

差別が母体に影響する?

またまた米国での話ですが、
社会的要因のみではなく精神的な影響が母体に及ぼすのではないかとの研究があり、
これによって乳児の出生体重に影響がでているとの論文があります。
(Richard J.David,et al:N Engl J Med 1997; 337:1209-1214)

米国に住んでいる白人と黒人女性の乳児の出生体重に違いがあることを研究した論文です。
内容は、白人女性が生む乳児の体重より黒人女性の生む乳児は低体重にある傾向と書かれております。
米国に住む白人女性、黒人女性、アフリカの黒人女性の3グループで約4万人の乳児の出生体重を比較したことろ・・

米国白人女性 3,446g  米国黒人女性 3,089g アフリカ女性 3,333g・・
と、米国黒人女性の乳児出生体重に差がでているとの内容です。

はっきりとした要因は不明であるが、

米国に住む黒人女性は過去アフリカから渡ってきた長い歴史の中で、
乳児を低体重で生む遺伝子的な何かを含んでいるのではと示唆しております。

いまだ黒人に対する差別などが、
母体にあたえるストレスの影響も懸念されるとしてRichard J.Davidは、
米国テレビのUnnatural Causesでも答えております。

なかなか日本では感じることが少ない問題ですが、
多人種の国アメリカならではの問題としても解決されることを願いたいですね。



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