足の血圧が低いのは全身に動脈硬化があるかもしれません! [血圧]
ASO閉塞性動脈硬化症とは?
最近、ASO閉塞性動脈硬化症と言う病気を聞いたことがありませんか?
日本でもこのASOに罹る人が増えてきております。
動脈硬化が原因と言われており、特に下肢(おへそあたりから足の先)までの動脈が詰まることで歩行が困難になったり、足指に潰瘍、壊死が起こったりする怖い病気なのです。
日本人の食生活の欧米化や生活習慣の変化からASO患者は年々増えている病気となります。
日本人、中高年一般住民では1~3%、65歳以上で3~6%の有病率と言われております。
また、リスク因子が伴うとさらに罹患率が上がり特に男性に多く喫煙(オッズ比3~4倍)糖尿病(オッズ比3~4倍)高血圧(オッズ比1.5~2倍)脂質異常などが上げられます。
ASOの怖いのは、動脈硬化が原因による下肢動脈の閉塞なのですが、実は全身の動脈も同様に動脈硬化が進んでいる可能性があるということです。
ASO患者では、心疾患や心血管疾患など危険な疾患につながる危険があります。
また、無症候性と言われる自覚症状の無い場合もあるので定期的な検査で自分の状態を把握することは重要です。
閉塞性動脈硬化症のリスク因子は?
リスク因子としては以下が上げられます。
・喫煙
・高血圧
・脂質異常
・糖尿病
・肥満
・メタボリックシンドローム
自覚症状としては、歩くことで疼痛(足の痛み)、こむら返り、しびれなどが生じて、休むとまた痛みが治まるなどの症状が主に起こります。
リスクの高い方で自覚症状がある場合はABI検査という腕と足の血圧を測定する方法で調べることができます。
ABI検査とは?
足関節上腕血圧比:ABI(Ankle Brachial Pressure Index)両腕と両足首の血圧を血圧測定用のカフを装着して自動で血圧値を測定する方法です。
日本では専用の装置が普及しているので、自動測定での検査になります。
腕と足の血圧値の比率から下肢動脈の閉塞の程度を判断します。
計算式は以下の通りになります。
ABI=足関節収縮期血圧(左右の足首の最高血圧)/上腕収縮期血圧(左右腕の最高血圧の高い方)
ABIの基準値は!
0.9以下 :下肢動脈の閉塞が疑われる
0.91~0.99 :正常範囲
1.40以上 :動脈の高度石灰化(足首の動脈が石灰化などで硬すぎる可能性がある)
上記測定例では右足が120mmHg/140mmHg=ABI0.85であるため右側の動脈主幹部に閉塞が疑われると言えます。
閉塞が疑われたら、閉塞部位の特定のため画像診断等で判断します。
早期の症状であれば、薬物治療で経過観察を行う様ですが、重症になると血管形成術といわれる閉塞した血管をバルーンと言われる風船で膨らませて閉塞した血管を広げたりする治療を行います。
まとめ
足の血圧は普段測る機会はありませんので、リスクの有る方や自覚症状をお持ちの方は一度検査をすることをお勧めします。
最近では人間ドックなどのオプション検査として測定できる施設もありますので、利用してみる価値はあるかもしれません。
参考)末梢閉塞性動脈疾患のガイドライン2015年
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最近、ASO閉塞性動脈硬化症と言う病気を聞いたことがありませんか?
日本でもこのASOに罹る人が増えてきております。
動脈硬化が原因と言われており、特に下肢(おへそあたりから足の先)までの動脈が詰まることで歩行が困難になったり、足指に潰瘍、壊死が起こったりする怖い病気なのです。
日本人の食生活の欧米化や生活習慣の変化からASO患者は年々増えている病気となります。
日本人、中高年一般住民では1~3%、65歳以上で3~6%の有病率と言われております。
また、リスク因子が伴うとさらに罹患率が上がり特に男性に多く喫煙(オッズ比3~4倍)糖尿病(オッズ比3~4倍)高血圧(オッズ比1.5~2倍)脂質異常などが上げられます。
ASOの怖いのは、動脈硬化が原因による下肢動脈の閉塞なのですが、実は全身の動脈も同様に動脈硬化が進んでいる可能性があるということです。
ASO患者では、心疾患や心血管疾患など危険な疾患につながる危険があります。
また、無症候性と言われる自覚症状の無い場合もあるので定期的な検査で自分の状態を把握することは重要です。
閉塞性動脈硬化症のリスク因子は?
リスク因子としては以下が上げられます。
・喫煙
・高血圧
・脂質異常
・糖尿病
・肥満
・メタボリックシンドローム
自覚症状としては、歩くことで疼痛(足の痛み)、こむら返り、しびれなどが生じて、休むとまた痛みが治まるなどの症状が主に起こります。
リスクの高い方で自覚症状がある場合はABI検査という腕と足の血圧を測定する方法で調べることができます。
ABI検査とは?
足関節上腕血圧比:ABI(Ankle Brachial Pressure Index)両腕と両足首の血圧を血圧測定用のカフを装着して自動で血圧値を測定する方法です。
日本では専用の装置が普及しているので、自動測定での検査になります。
腕と足の血圧値の比率から下肢動脈の閉塞の程度を判断します。
計算式は以下の通りになります。
ABI=足関節収縮期血圧(左右の足首の最高血圧)/上腕収縮期血圧(左右腕の最高血圧の高い方)
ABIの基準値は!
0.9以下 :下肢動脈の閉塞が疑われる
0.91~0.99 :正常範囲
1.40以上 :動脈の高度石灰化(足首の動脈が石灰化などで硬すぎる可能性がある)
上記測定例では右足が120mmHg/140mmHg=ABI0.85であるため右側の動脈主幹部に閉塞が疑われると言えます。
閉塞が疑われたら、閉塞部位の特定のため画像診断等で判断します。
早期の症状であれば、薬物治療で経過観察を行う様ですが、重症になると血管形成術といわれる閉塞した血管をバルーンと言われる風船で膨らませて閉塞した血管を広げたりする治療を行います。
まとめ
足の血圧は普段測る機会はありませんので、リスクの有る方や自覚症状をお持ちの方は一度検査をすることをお勧めします。
最近では人間ドックなどのオプション検査として測定できる施設もありますので、利用してみる価値はあるかもしれません。
参考)末梢閉塞性動脈疾患のガイドライン2015年
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2016-06-07 18:24
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